『黒い二、三十人の女』

フィロソフィック・サスペンス

『黒い二、三十人の女』は「探究」し、何も見つからない演劇である。私達が探すべき物は、初めから私達を裏切っている。しかし、「探究」することなしに裏切られる快感を享受することは、やはりできない。


SPEAKER370 volume.6
『黒い二、三十人の女』

フライヤーデザイン:スピーカー・サンナナゼロ
SPEAKER370 volume.9
『黒い二、三十人の女』
  
フライヤーデザイン:武田英志
Ne'yanka(ネヤンカ) vol.1
『黒い二、三十人の女』
  
フライヤーデザイン:牛尾敬子
2000年11月のSPEAKER370の第6回公演用に書いた脚本です。劇団から好きなように書いて良いと言われ意気込んで書いたのが、この未来のドイツ第4帝国を舞台にした哲学的サスペンスです。2002年の再演版ではモリエールの『タルチュフ』やチャペックの『R.U.R.』など様々な引用のゲームが加わり、その後の脚本の方向性を決める作品になりました。また2005年3月、劇団Three Dimensionsが、2016年4月、Ne'yanka(ネヤンカ)がこの作品を上演しました。僕の作品中では最多再演作品です。