■第5場

場面NO.曲名歌う役time更新日
第5場M13二人旅のマーチプワスキ、レプゴー2:087/8
M14パノプティコンの歌ステッティン、ピン、ポン、ピン24:007/10
M14-2パノプティコンの歌(承前)ピン、ポン、ピン21:207/3
M15おいていく(プワスキ、涙のバラード)プワスキ3:207/11


歌詞と曲解説

 下記の音源や楽譜再生は記譜ソフトで書いた楽譜をソフトウェア音源で再生しているだけで、参考程度の伴奏(主にピアノ、少しづつオーケストラ版にしています)のみで、メロディも歌ではなく楽器に弾かせてます。役によって楽器を変えてはいますが、音楽としてはかなり簡易なバージョンです。もしお聴きになる場合は、是非、想像力を働かせてお聴きください。

M13 《二人旅のマーチ》 プワスキ、レプゴー

【歌詞】
プワスキ:二人旅をすれば なんにも怖くない
     谷底、岩山、崖の上
     ほら勇気がわいてくる
レプゴー:「そんな所は通らないよ」

プワスキ:二人旅をすれば なんにも怖くない
     獣に怪物、猿の群れ
     そら逃げるが勝ちさ
レプゴー:(かぶりを振る)

レプゴー:街へ続く道はまっすぐに見えるけれど
     どんな道もいつか必ず曲がっていく
プワスキ:「そりゃそうさ!」

プワスキ:俺と旅をすれば なんにも怖くない
     ナイフをぎらりとひらめかせ
     どんなワルもいちころさ

     あなただけを守り あなただけのために
     この身をひらりとひるがえし
     あなたの盾になる

レプゴー:旅は道連れと昔から言ったけれど
     狭い橋を渡る時は一人で行こう
プワスキ:「一人ずつな」

プワスキ:暗い道も 深い森も
レプゴー:曲がる道も(プワスキ:二人旅をすりゃ 何も怖くない)
     狭い橋も(プワスキ:道が曲がっても 橋が狭くても)
プワスキ:手を取り歩こう
レプゴー:ナイフはしまえよ
プワスキ:「あなたのためだ」
二人:二人なら怖くはない


(オーケストラ伴奏)
■再生マークをクリックするとデモ音源再生(mp3)。こちらが常に最新版。


*楽譜の全画面表示がうまくいかない場合は、「YouTube」(YouTune.comで視聴する)をクリックして、YouTubeから全画面表示を選んでください。
■この音源では、プワスキの歌唱部分は「トランペット(ミュート)」、レプゴーの歌唱部分は「アルトサックス」の音色で置き換えています。

【解説】
 レプゴーとプワスキが都へ旅をする様子を描いた行進曲。スーザの「星条旗よ永遠なれ」のイントロのパロディから軽快なマーチが始まる。
 最初のフレーズはプワスキが二人旅の良さを語るが、次のフレーズでレプゴーの本心がちらつく。実際二人で旅をするシークエンスはないので、この曲で二人が親密だった様子(一方的かもしれないが)を描く。
「星条旗よ永遠なれ」の他「ワシントンポスト」「ボギー大佐」「雷神」「双頭の鷲の下で」など有名な行進曲のフレーズを引用。

M14 《パノプティコンの歌》 ステッティン、ピン、ポン、ピン2

【歌詞】
ピン:「完全な」
ポン:「自動的な」
ピン:「最高の」
3人:「牢獄!!」

ステッティン:
この牢獄 ちょっと不思議 向こう側に壁がないぞ
それなのに誰も逃げない
完全で自動的で最高の牢獄

牢獄には鎖はない 眼差しで縛られてる
自分自身に縛られている
囚人と見張り番を一人で演じてる

ピン、ポン、ピン2:
高い塔がありました
誰がいるか分かりません
高い塔がありました
誰がいるか分かりません
誰かがもしかしたら見ている

プワスキ:「本当か?人の姿なんて見えないぞ」

ステッティン:
見えなくても良いのだ
いやむしろ見えないように高い塔にしてある
そこに見張りがいるという事実が
お前らの体に染み付いて離れない

正確に言えば塔に見張られているのではない
体に染み込んだ眼差しが自分を見張り続けているだけだ

お前らはまずは囚人であり同時に見張り番である
インプットに従って同時に行う
逃げない事と逃がさない事
ピン、ポン、ピン2:
インプットに従って同時に行う
逃げない事と逃がさない事
ステッティン:まるでロボット
ピン、ポン、ピン2:まるでロボット
ステッティン:まるで ロボット

プワスキ:「よく意味が分からねーな」
ピン:「簡単に言うとこういう事です」
プワスキ:「まだ、歌うのかよ」


(オーケストラ伴奏)
■再生マークをクリックするとデモ音源再生(mp3)。こちらが常に最新版。


*楽譜の全画面表示がうまくいかない場合は、「YouTube」(YouTune.comで視聴する)をクリックして、YouTubeから全画面表示を選んでください。
■この音源では、ステッティンの歌唱部分は「バリトンサックス」、ピン、ポン、ピン2は「トランペット」の音色で置き換えています。

【解説】
 旅の途中、牢獄に繋がれてしまったレプゴーとプワスキはアイヒロットと名乗る記憶のない少女と出会う。ステッティンと名乗る監守が現れこの牢獄(パノプティコン)の素晴らしい仕組みについて歌うバッソ・ブッフォが歌うようなおどけた曲。ステッティンの音域は非常に広く書かれているが、彼の性格が出れば、状況に応じてどの音域で歌っても可。
 イントロはJ.シュトラウス2世の『こうもり』の「牢獄の動機」で変ニ長調で入るが3回転調させて変ホ長調で歌い出す。第2コーラスは再び「牢獄の動機」でヘ長調に転調。三度「牢獄の動機」でト長調に転調。この部分は、囚人たちの歌う新しい旋律になる。ここでオペラのパロディらしくチェンバロだけを伴奏にレチタティーヴォが入り転調を繰り返し、最後は、ナポリ風の(?)賑やかな合唱に発展する。(今回はかなり適当なアレンジになってます。とりあえず雰囲気はこんな感じというレベル。)
 ピン、ポン、ピン(パンではなく、同名のピンが2人いる)の部分にはプッチーニの「トゥーランドット」を引用する予定。

M14-2 《パノプティコンの歌(承前)》 ピン、ポン、ピン2

【歌詞】
プワスキ:「よく意味が分からねーな」
ピン:「簡単に言うとこういう事です」
プワスキ:「まだ、歌うのかよ」

ピン:前を見ても
ポン:鉄格子はない
ピン:後ろを見ても
ピン:壁すらない
ピン2:僕たちは
3人:囚われてるの?
3人:誰かの目が見張っている、そう思い込むだけ

3人:
逃げ出しても囚われてる
牢を出ても自由はない
軽度と緯度で閉じ込めて
世界中が見張り合って
完璧 自動的な牢獄


(ピアノ伴奏)
■再生マークをクリックするとデモ音源再生(mp3)。こちらが常に最新版。

■この音源では、3人の歌唱部分を「トランペット」と「イングリッシュホルン」で割り振っています。
■誰がどのパートを歌うかなどは、かなり柔軟に変更可能です。

【解説】
 上記の《パノプティコンの歌》の続きをピン、ポン、ピン2が歌う。

M15 《おいていく(プワスキ、涙のバラード)》 プワスキ

【歌詞】
プワスキ:
迎えにくる 迎えにこない 道は二つ
助けにくる 助けにこない
道はいつもコインの裏と表のようだけど
この旅路は危険だから 一人じゃ
ついていって俺があなたを守るよ

ついていって獣からも 盗賊からも
あなたの盾になり
ついていって不意打ちからも 裏切りからも
あなたを守るつもりでついてきたのに
こんな所で一人きり


(ピアノ伴奏)
■再生マークをクリックするとデモ音源再生(mp3)。こちらが常に最新版。


*楽譜の全画面表示がうまくいかない場合は、「YouTube」(YouTune.comで視聴する)をクリックして、YouTubeから全画面表示を選んでください。
■この音源では、プワスキの歌唱部分は「トランペット」の音色で置き換えています。

【解説】
 プワスキ以外の全ての囚人が釈放され、おいていかれたと感じたプワスキが歌う。
《二人旅のマーチ》のテーマ(これは《不在の耐えられない軽さ》のテーマでもある)が残酷な前奏となり、《ついていく》のメロディが短調に変容してプワスキの絶望を歌い上げる。最後の6/8になってからはさらに悲痛な叫びとなる。
この曲で第一幕が終わる予定。