The Grennroom-コンサート情報

*グリーンルームは楽屋の事。

CONTENTS

1.楽器紹介--コンサートで使用する楽器についてのお話。
2.制作日誌--企画から現在までの制作日誌です。
3.候補曲一覧--メンバーの間で、今までに演奏候補にあがった曲。

1.楽器紹介

 今回のコンサートのテーマは、「ブロークン・コンソート」これは、英語で、異種類の楽器によるアンサンブルを指します。というわけで、ここでは、そんな登場楽器をご紹介します。
楽器説明
ヴィブラフォン
(Vibraphone/Vibraharp 英)
打楽器--鍵盤打楽器--鉄琴属--ヴィブラフォン
●ジャズでは、ヴァイブとしてお馴染みの楽器。実は電気楽器でもあり、共鳴パイプの上端に円形のファンがあり、小型の電気モーターで回転し、音をヴィブラート(震えさせる)させています。それで、ヴィブラフォンです。この楽器はやはりジャズに特化されている傾向にあり、ミルト・ジャクソンやゲイリー・バートンのような超有名ヴァイブ叩きがいるわけです。みなさんお馴染みの鉄琴は、グロッケン・シュピールという別の楽器です。
オーボエ
(Oboe 伊)
木管楽器--オーボエ属--オーボエ
●オーボエの特徴は、リードが二重、つまりダブルリードである点です。オーボエ属の楽器の歴史は古くギリシア時代のアウロスから発展した楽器なのです。ちなみに、オーボエは、ピッチを変更できない為、オーケストラの音合わせの際には、全ての楽器がオーボエに合わせます。
コーラングレ
(Corno inglese 伊)
木管楽器--オーボエ属--コーラングレ
●上記は、イタリア語ですが、コーラングレはフランス語読み。ところが、Cornoは「ホルン」、ingleseは「イギリスの」という意味で、イングリッシュ・ホルンとも言われる楽器です。しかしホルンではありません(随分ややこしい)。この楽器は、ドボルザークの『新世界』第2楽章のソロでとても有名。
コントラバス
(Contrabbasso 伊)
弦楽器--擦弦楽器--ヴァイオリン属--コントラバス
●ヴァイオリン属最大の楽器。おそらく、持ち運べる楽器としては最大のサイズ。大きさ的には、単純計算で、ヴァイオリン50提分。弦を弓で擦る(アルコ)楽器なのだが、軽音楽では、なぜか、指で弾いて(ピッチカート)ばかりいる不思議な楽器。1924年、この楽器に始めてピックアップがつけられ(ロアー)、電気弦楽器の最初の物となった経緯がある。なお、ギターの電気化は、1935年(ギブソン)。
三線
(さんしん 日)
弦楽器--撥弦楽器(打弦楽器?)--三味線属--三線
●沖縄音楽の伴奏楽器としてあまりにも有名な弦楽器。三味線と同型ですが、全長80cmたらずと小型で、 人さし指にはめた義甲でつま弾きます。貼ってある皮は実はハブではなくてニシキヘビで、沖縄にはニシキヘビはいないのでベトナムあたりから輸入しているそうです。どうして現地にいない動物の皮を使ってるのかというと、三線のルーツである三絃(サムシェン)という中国の楽器の様式を受け継いでいる為らしいです。もともと15,6世紀に沖縄から本土に三線が伝来し、本土ではニシキヘビの皮の調達が困難な為、猫や犬の皮を使うようになり本土の三味線が生まれたようです。だから「蛇皮線」というのは本土側からの見方で、沖縄では三線の事を「三味線」と呼ぶ人も多いのです。
ドラムス
(drums 英)
打楽器--いろいろ
●正式には、ドラムセット。ドラムというのは「太鼓」の意味で、基本的には、ぴんと張られた皮を叩く膜鳴楽器を指します。ドラムセットでは、バスドラム、フロアタム、タム、スネアドラムなどがこれにあたります。一方、ハイハット、クラッシュ・シンバル、ライド・シンバルは、単一の素材を音源とする体鳴楽器です。ドラムは、一見プリミティブな楽器ですが、実は高度に発達した楽器で、20世紀のほとんどの音楽を事実上、そのリズムで支配しています。テクニックも様々で、フラム、ロール、捨て音、ブラシ(スワール、タップ、スラップ)リム・ショット、シンバル・レガート、カップなどが、日頃聴く音楽でも(知らぬ間に)みなさんの耳に届いているはずです。
パーカッション
(Percussions 英)
打楽器全般
●打楽器の中でも、特に音階を出せないものを時に、仕方なくパーカッションと呼んだりする。が本来、パーカッションと言えば、全打楽器を指す。今回のコンサートで用いる打楽器で、別欄で紹介していない物は、ボンゴ、トライアングル、ダフ、マンジーラ、タンバリンなどである。また、手製のチャイムなども使われる。
ピアノ
(Piano 伊)
弦楽器--鍵盤楽器--ピアノ
●この楽器は、それほど歴史が古くなく、1709年にクリストーフォリが、強弱(p.f)を自由に出せるチェンバロという意味で「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」と名付けた発明楽器が始まりで、略してピアノです。88鍵のピアノの音域は、全楽器上最大(電子楽器は除く)で、4000Hzから27Hzまでの音域になります。一台のピアノには、弦が225本あり、それぞれが90kgの張力で張られているので、ピアノのフレームは225×90=20250kg、つまり20t!の力がかかっています。素人が遊びで弦をゆるめたりすると、ピアノはバランスを崩し大音響とともに鉄盤が破裂して大惨事になります。お気をつけを。
ホルン
(Corno 伊)
金管楽器--ホルン
●楽器学の本に、ホルンは軽音楽に使われる事がまずない、と書いてありました。理由としては、「演奏が難しい」事と「音色が高尚すぎる」からだそうです。金管楽器の中でも別格扱いの楽器で、角笛が前身ですから、歴史も相当古い楽器です。ぐるぐると巻いているホルンを伸ばすと、全部で5.5mもあるので、吹き込んだ息が安定したまま出て来る事を考えると、演奏の困難さが想像できると思います。
マリンバ
(Marimba 伊)
打楽器--鍵盤打楽器--木琴属--マリンバ
●みなさんお馴染みの学校等にある木琴はシロフォンという楽器で、マリンバは、その親玉。鍵盤の下の共鳴パイプは、最長60cmにも達し、幅は、2メートルをゆうに超えるので、演奏時には、左右の移動が多くなります。足腰が鍛えられる数少ない楽器の一つでしょう。オーケストラにはあまり使われませんし、軽音楽でも、なかなかお目見えしません。しかし、現代音楽上、最も重要なソロ楽器である事は間違いないでしょう。


2.制作日誌

 コンサートの発案から、現在に至る制作日誌は、つまり、コンサートの進捗状況そのものです。選ばれた曲、没になった曲、出来ているもの、未完成のもの。ただし、これは、遠藤良太の主観です。
DATECONTENTS
7月1日SPEAKER370"BOING370 Remix"の打ち上げ会場で、遠藤良太、伊集院文子がピアノ連弾をする約束をする。
7月7日同窓会の席上で、榊原尚樹、武田英志に会う。この頃から、コンサートの構想と実現可能性について考えだす。
7月18日この日から、各方面の友人に、メールでコンサートへの参加を呼び掛ける。
7月19日ピアノの伊集院文子、参加を快諾。
7月21日照明の梅本コウジ、三線の武田英志、パーカッションの細井重浩、参加を許諾。
7月23日ボーカルの阿部恭子、参加OK。コントラバスの河崎純、サックスのSさん、ソプラノのIさんに参加依頼、調整に入る。
7月29日有楽町マリオン、朝日ギャラリー「木鐸書展」に、細井重浩の書道作品を観に行く。
細井:「白と黒だけの世界は、絶対音楽活動に役立つことは体験済みだから、骨身をけずって観にきてねん!!ほんとに筆・墨・紙のアートって、LOWテクのようで超HIGHテクなんだよね。(技術も思考もセンスも)」
 その後、ミーティング。コンサートの骨子を説明。書道は舞台美術に使えそう。コントラバスの河崎くんより、回答、取りあえず、参加可能との事。コンサートの日程について、参加者と調整。12月か?
8月9日ショスタコヴィッチのピアノ協奏曲第2番を選曲した事を、細井、伊集院に報告。
細井:「ショスタコのは、だいだいだ−ィ好きなやつだよ。数年前にオケでやったさ。ソロは芸大出の、PTNAコンペティション大賞のおねえちゃん。異常にコロコロしててハイテンションこの上ないやつだよね。」
 K君に音響をオファー。
8月10日細井、榊原とラボで会合。ジャズ系の選曲について話し合う。
8月15日湯島にて、細井、阿部と顔合わせ、軽いセッション。ショスタコのアレンジの構想が決まる。阿部にオリジナル曲を歌ってもらう事に決定。また、My Favorite Thingsや、ブリテンの合唱曲についても提案。また、ホールと日時が決定。「11月24日(土)門仲天井ホール」この日程で、参加者と再調整。
8月16日コンサートのホームページをアップ。
8月19日映像の井上喜弘に参加をオファー。また、参加者にWEB用、プロフィールを依頼。
8月20日ホールの本申し込み、使用料の振り込み完了。
8月22日全体会議予定を台風の為キャンセル。ただし、台風は消えた・・・。
8月23日銀座で、伊集院、細井と打ち合わせ。その後、ラボにて、伊集院とピアノ合わせ。ショスタコとラヴェルの他、いろいろな連弾をしてみる。ついでに『ファンタジア2000』を観る(実は、ショスタコヴィッチの曲は、この映画で使われている)
伊集院:「ファンタジアにすっかりはまってしまいました♪明日の朝10時までに返さなきゃいけないから、もったいなくてまたみてます♪眠気もぶっ飛ぶほどすばらしぃ〜!!!!!!!感動!号泣!!美しい!!」
夜、細井よりTELあり、彼の友人のオーボエ奏者が参加できそうとの事。これは、嬉しい!
8月25日映像の井上喜弘、参加を快諾。
8月29日武田と、銀座マリアージュ・フレールで会議。フライヤー、チケットを発注する。宣伝美術のプランについて話し合う。"心地よい音楽"について、イメージを広げる。その後、後楽園のスタジオに、細井、榊原、阿部、梅本で入り、軽いセッション。打楽器ジャンベを見せてもらう。梅本、WEB用の写真を撮影。
8月30日ショスタコのアレンジ譜の書きはじめる。これだけ、多くの楽譜を書くのは久しぶり。
9月5日現在の決定曲と、時間についての問題をメールでみなさんに報告。1日2回公演をすべきか、一回にすべきか。何分の上演にするか、迷う。
9月8日最初の選曲会議。榊原、細井、武田、梅本、伊集院。CDを持ち寄り選曲会議を開き、いろいろな曲の提案を聞く。コンセプトや音楽性について、一致した見解が得られない。(当然と言えば、当然だし、おもしろくなってきた) 公演日程や、料金等検討していた内容を、話し合い、時間とだいたいの曲数、料金を決定する。
9月9日細井より、オーボエの高畑義夫さんはコーラングレー(イングリッシュ・ホルン)も吹けるとの報告あり。これで、確実に音域が広がるし、表現も幅広くなる。
9月10日コンサートのタイトルをいろいろ考える。候補にあがったのは、「コンサート・ルバーティア」(音楽用語のルバート=自由なテンポでから)、「Concert/Ingredients」(イングレディエント=成分、材料)、「Concert/Ingrediant」(コンセル・アングレディアン=その仏語)、「choeur/Lab」(choeurクールは、仏語でコーラス)、「コンサート・ミニット」、「コンサート・エディション」「コンサート・ヴューワーviewer」、「コンサートリップ」、「コンサートワード:Concertoward 」、「ブロークン・コンソート(異種楽器の編成による室内楽)」、「Atack Decay Sustine Release」などなど。
9月11日新宿で阿部と会議。選曲方法や衣裳、美術について、話し合う。オーガンジーを使う案でまとまる。また、彼女の選曲部分についてCDを借りる。彼女の選んだ3曲(「DON'T GO BREAKING MY HEART」「LOVE SO FAINE」「I'LL BE BACK」)について、
遠藤:「ただアレンジは、相当変えないと、いわるゆ、彼等に影響を受けた音楽家たちのサウンドになってしまいますよね。(でもそこが美点でもあるのだから、悩むが)でも、ここは、思いきってポップなクラシカルアレンジでも聴かせられると思います。」
阿部:「あの曲が好きってのと、キーが合って歌いやすい、ってのが選曲の理由なのね。だから、アレンジは変えてもらって全くOKです。もちろん楽器的にも可能な範囲があるだろうから。歌いやすいってポイントさえ残してもらえれば全く問題ありません。でも、「好きな曲」として選曲している以上、まんまでもいいかなって気はする。「あー、あべちゃん好きそうだね」っていう。」
9月12日細井とのメールのやり取り。第1回の選曲会議が、お客さんへのイメージ(客受け)傾倒した事を受けて
細井:「いろいろ思いつくんだけど、編成とか客受けを考えると、もっとメジャーでノリの良 いものがいいんだろうと思うのね。銀河鉄道の夜みたいな。」
遠藤:「客受けではなくて、心地よさですから、ライブじゃなくて、コンサートという語感にこだわっているのは、そのため。それなりに、近視的ではなくて、若干の啓蒙性があると良いのです。選曲は、ここから、持って来て、このアレンジでやるか!という所に美学が有るように思えます。その意味では、選曲自体にメッセージ性も必要だよね。」
細井:「なにか、こんな音楽もあるんだ!っていう啓発的なのがあってもいいとおもうんだけど。例えば、ライヒの「クラッピング・ミュージック」とかボディーパーカッションの曲」
遠藤:「それは、大正解。とにかく、ジャンルにこだわらないで下さい。クラシック、ジャズ、ポップ、ラテンなんて区分は、消費者用には役に立ちますが、今どき、そんな狭い視野で音楽を聞いている人もいないでしょう(笑)クラシックとして知られているショスタコヴィッチだって、今回の編成でやる時点で、僕は、クラシックだと意識してはいません。ただ、良い音楽です。シムーンだって、この編成でやれば、誰もテクノだって言わないはずでしょ(笑)」
細井:「こないだの会議の様子だと、誰もが知らない曲を突きつけるのは憚られる感じがしたし。でも全部が全部有名曲である必要はないはず。」
遠藤:「ある意味では、有名曲が、たまに入る事で、お客さんが、ちょっと安心するという事です。あとは、見知らぬ音楽で良いのでは?吉松隆だって、知らない人ばかりじゃないはずですし、そういう作曲家を取り入れる事で、このコンサートの眼目と言うか、音楽性の高さが証明されるのではないでしょうか。(まあ、吉松さんは、流行りだけど)ヴィラ・ロボス「ブラジル風バッハ」やバルトーク「ミクロコスモス」なんかも、その線では、良いかも。」
9月13日河崎さんと新宿で会合。というより、飲む。
9月14日ショスタコのアレンジも終盤。とても欲しい楽器ができた。というわけで、ホルンの小林尚子に、彼女のカナダからの帰国を祝う会の席上、出演を要請。その後、榊原、伊集院、阿部、細井に呼び出され、飲んだ後、当日のプログラムについて、若干触れる。
9月18日細井とTELで話す。コンセプトの再確認。武田より、フライヤーのサンプルがメールで来る。
遠藤:「最高!!!素晴らしい!!さすがプロというか、センスですねー。心地よい、イメージともぴったりだし、さらなるイメージを喚起されそうです。」
9月19日銀座で、武田と会合。フライヤーデザインについて。その後、細井と会い、吉松隆の譜面を検討する。「Cool」と『銀河鉄道の夜』を演奏する意志をしめす。アレンジ曲が増えた。帰宅後、早速、『銀河鉄道の夜』の「一番のさいわい」を譜面におこす。
9月21日ボーカルの阿部、ドラムの榊原と、選曲会議。阿部から、ロジャー・ニコルズの楽曲、榊原から、ジャズが何曲か提出される。音楽監督としての選曲に入る。
9月24日尾山台で、オーボエの高畑くんと細井と初合わせ。マリンバ、ヴィブラフォンとオーボエ、ピアノで、ショスタコヴィッチのアレンジを確かめる。異種編成の割に良い出来のような気がする。少し手直しは必要。
9月26日銀座と、神保町で楽譜探し。『炎の宝物』と『雨の日と月曜日は』を購入。まだ、見つからない楽譜が多数。耳コピするしかなさそう。(ちなみに『炎の宝物』の楽譜は、使えなかったので、改めて書いた)。ショスタコヴィッチのアレンジをほぼ、完成させた。
勢いにのって演奏曲と構成の第一プランを決定。参加者に打診。
9月28日後楽園で、ボーカルの阿部と合わせ。オリジナル2曲と、『炎の宝物』、『雨の日と月曜日は』を合わせてみる。夜、映像の井上くんと会議。映写方法のプランを練る。
9月30日『炎の宝物』はアレンジもほぼ完成。『G.III』のフル・アレンジに入る。
10月5日銀座で、武田と宣伝美術に関しての話し合い。フライヤー、チラシ、チケット全てのデザインが決定。この日の練習は、中止。参加メンバーにFAXで楽譜を送信。『G.III』のアレンジを完成。
10月6日『サニー』の楽譜はろくな物が売っていなかったので、仕方なく自分で譜面に起こす。ソロはどうするか、悩む。『美女と野獣の対話』のアレンジをはじめる。ピアノ抜きの四重奏というのも良いかもしれない。
10月9日当日のプログラムを立て直す。全部で14曲の予定。
10月11日湯島で練習。ショスタコの『ピアノ協奏曲』のピアノ譜をさらう、手がぶつかる箇所があり、アレンジ変更を余儀無くされる。その日のうちに新しい楽譜を作る。コンピューターって素晴らしい!
10月12日お茶の水で練習。始めて借りたスタジオが、間も無くつぶれる予定との事。幸先が悪い。夜、映像の井上とちょっと話し合い。
10月13日新宿で顔合わせということで、高層ビルから東京タワーを眺めながらの宴会。帰り道に、チラシを作成。
10月14日みんなが楽器のレンタルや、スタジオ取りに奔走している隙に、アレンジ譜を書いて行く。『美女と野獣の対話』を様々な編成で書いてみる。また、『無能の人』のアレンジに手をつける。
10月15日コントラバスの河崎くんがポーランド演奏旅行から帰国。
10月18日笹塚で、阿部、伊集院と練習。笹塚は良い町。
10月19日後楽園での練習にホルンの小林さんが初参加。ボサノバに合うかアレンジが心配だったホルンが曲調にぴったり。『G.III』のアレンジ修正。細井の要望で、マリンバを厚くする。同時にピアノも連弾に直す。
10月20日日暮里のスタジオで練習。コントラバスの河崎くんが初参加。武田が完成したフライヤーとチケットを持って来てくれて、みんなに配る。素晴らしいできです。
10月21日阿部と1日、衣装選び。まず、美術用の布を購入し、その後、衣装の共通イメージを作るため、ショップを巡りに巡る。ついでに冬物を購入。
10月22日『銀河鉄道の夜』のアレンジを終了。各楽器のパート譜をみんなにFAXで送る。
10月24日『Seven Steps to Heaven』のアレンジをだいたい終える。購入した楽譜はほとんど、役に立たなかった事に改めて思い至る。寝不足が続き、口内炎が出来る。
10月25日後楽園で阿部と練習。『キャットフード』は音を取るのが難しい様子。
10月27日『美女と野獣の対話』の楽譜完成。
11月2日ホールを視察。
11月3日遠藤良太、誕生日。クレッシェンド・スタジオでケーキが出て、束の間のパーティー。『G.III』の楽譜完成。
11月4日スクリプトを書きはじめる。
11月8日WEB用に楽器紹介を書き上げる。
11月11日本番のプログラム、編成、曲順をあらかた決定する。『無能の人』の楽譜完成。
11月12日パンフレット用の原稿を書きはじめる。
11月13日美術プランをおおむね、決定し、関係者に送信。
11月14日前売りチケットが30枚を超える。ありがとうございます!!残席わずか?
11月15日当日のスケジュールを舞台監督と話し合う。ついでに、打ち上げ会場を予約する。
11月16日舞台監督、照明、映像さんと、スクリプト会議をする。公演のホール入りから、本番、終演後の片づけに至るまでの全ての流れが決まる(?)。
11月17日そろそろ本格的に当日のスケジュール等が決定される
11月18日2ピアノと打楽器でショスタコヴィッチの曲を演奏してみる。アレンジ、演奏共に相当問題がある事が分かる。ドラムセットのシンバルが1枚足りない事が判明。練習をさせていただいているクレシェンドスタジオの善意で、シンバルを貸してもらえる事に。
11月21日緊急練習。始めて、全員揃ってのショスタコヴィッチの曲を演奏してみる。アレンジを修正等もあり、果たして間に合うか??
11月22日パンフレットが出来るが、オーボエさんの写真が間に合わなかった!!すいません・・・。レンタルのマリンバがホールのエレベーターに乗らない事が判明。いろいろ交渉して、やや小さいサイズの物にし、なんとかしてもらう。また、映像制作も危な気だ。
11月23日本番、前日。ここ数日、とにかく練習が続く。練習の合間を縫って、スタッフワークをしていく。買い出しや雑務も多く、阿部さんに頑張ってもらう。映像映写用のプロジェクターを遠藤家に搬入。必要機材を揃える。重い・・・。映像の出力に問題があり、当日上映が難しい事が判明。当日はあり物の映像で行く事にする。
11月24日本番。
8:30 細井が運転する車が、遠藤家に到着。ドラムやパーカッションで溢れている車に、プロジェクターや機材を詰め込み、出発。
8:50 門前仲町に到着。すでに到着しているメンバーと楽器、機材を搬入。榊原、クレシェンドスタジオからお借りしたシンバルを搬入。
9:00 ホール入り。セッティング位置の確認、照明の位置、機材のチェックなどを行う。
10:00 マリンバとヴィブラフォンが搬入される。平台を1枚づつ敷き、舞台、客席が作られて行く。
10:30 映像は、スクリーンではなく、壁に直接当てる事にする。スクリプトが一部削られ、紆余曲折する。
14:30 曲練習。PA作業や照明の場当たりも同時に行う。しかし、一曲ずつ演奏する時間くらいしか無い。また、パーカッションのセッティング位置に問題があり、直しに手間取る。
15:00 照明の梅本さんにドライアイスを買いに行ってもらう。このドライアイスがあとあと、大変な事に・・・。
16:00 客席が出来る。予定より多い数の椅子が並べられ、ほっとする。
16:30  リハーサルが始まるが、予定より押しているため、演奏ができない。
18:00 開演。楽屋は着替えやメイクで大騒ぎに。
18:25 ドライアイスに水を入れ、舞台に。
18:30 なんとか開演にこぎ着ける。会場は、満員、立ち見の方も出ている。
17:00 第一部が終わり、ドライアイスの煙りが止まってしまったので、楽屋に持ち帰る。その楽屋で、容器が割れて、水が漏れ、大騒動に。そのせいで、休憩が少し長めになる。
20:00 予定より早く終演。
21:00 多くのお手伝いの方に助けられ、片づけもスムーズに。
23:00 しかし予定より30分押して、打ち上げ開始。その後、お世話になったクレシェンドスタジオに招かれ。スタジオ打ち上げ。
翌6:00 帰宅。企画から約5ヶ月、いろいろな方に助けられ、一つのプロダクションが終わった・・・。感無量である。

3.候補曲一覧

 あまりお見せしたくないのですが、演奏候補に上がった曲一覧です。こうして見ると、無理な事ばかり言っているような・・・。
曲名オリジナル・アーティストなどアレンジ、編成
Seven Step To HeavenM.デイビスジャズコンボ
《ピアノ協奏曲第2番》から第1楽章D.ショスタコヴィッチピアノ連弾とマリンバ、ヴィブラフォン、オーボエ、ホルン
エレクトリカル・パレードディズニー全楽器とコーラスでオリジナルのまま
バグス・グルーブヴァイブ入りのジャズ・コンボ
金曜の午後B.ブリテンピアノと歌
銀河鉄道の夜細野晴臣全楽器
DON'T GO BREAKING MY HEARTB.バカラックボーカル
炎の宝物大野雄二『ルパン3世』ボーカルとジャズトリオ
《マ・メール・ロワ》M.ラヴェルピアノ、三線
無能の人チチ松村三線をフューチャー
70年代ディスコ風のソウル
EVERYTHING'S ALRIGHTA.ロイド・ウェッバー『ジーザスクライストスーパースター』歌とジャズコンボ
カルメン・ミランダのサンバカルメン・ミランダ
LOVE SO FINEロジャー・ニコルズクラシックポップバンド
シムーンYMO 細野晴臣オリジナルのまま再現
プレイアデス舞曲集吉松隆ピアノとヴァイブ他
G.III尚真信帆ボサノバコンボ
あみだばばぁの歌桑田佳祐
I'LL BE BACKJ.レノン
クールL.バーンスタイン『ウエストサイド物語』全員で
I wan'na be like youディズニー「ジャングル・ブック」
ブラー
キャラバンD.エリントンジャズコンボ
ラプソディ・イン・ブルーガーシュウィンピアノデュオとパーカッション
オープン・セサミフレディ・ハバードジャズ・コンボ
〈My Favorite Things 〉R.ロジャース尚真信帆のremixと映像
〈Jump〉L.バーンスタイン『ウエストサイド物語』ジャズ・トリオ
〈Catfood on sunday〉尚真信帆ピアノとパーカッションと歌
Sunny?ジャズトリオ?
ボレロM.ラヴェルフリージャズ